ステージについて

愛犬の「心臓」のこと

心配ないですか?

犬の心臓病は症状がない時期から
進行することがあります。

心臓病は
「いつまで」ではなく「どこから」が重要

『心臓病』は、ある日突然起こる病気ではありません。
ほとんどは静かに、そしてゆっくり進行します。

そして、『咳』が出始めたら、症状は一気に悪化します。

生存期間の目安(Borgarelli M. et al., JVIM, 2018)

  • 無症状(A・B1)     :平均 約6年以上
  • 咳が出始めた時期(B2・C):平均 約3年前後
  • 重度心不全(D)     :平均 約9か月

犬の心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)は日本で最も多い心疾患です

30秒「心臓病ステージ」チェック

『心臓病』が進行してからでは遅い。
30秒ステージチェックで愛犬と過ごせる未来は変えられる。

ステージA:元気な今こそ「守る段階」

まだ明らかな症状はない。
でも、心臓病、特に僧帽弁閉鎖不全症は、症状が出てからでは手遅れになることが多い。

  • 安静時心拍数:60〜80
  • 安静時呼吸数:30未満
  • 散歩:問題なし
  • 咳:なし
  • 口臭:なし

※ 安静時心拍数
静かに横になっている時に、ドキドキを20秒数えて×3。

※ 安静時呼吸数
眠っている時、胸の上下を20秒数えて×3。

症状が出てからでは
「抑える治療」が中心になります。

だからこそ今は
症状を出さない体内環境を整える段階です。

ステージAの子の未来は、ここから分かれます。

ステージ B 1:心臓からの「イエローサイン」

まだ咳はない。でも口臭が出てきた。
それは歯周病が進み始めたサインかもしれません。
歯周病菌は心臓負担に関与する可能性があります。

  • 安静時心拍数:60〜80回
  • 安静時呼吸数:30回未満
  • 散歩:問題なし
  • 咳:なし
  • 口臭がでてきた

※ 安静時心拍数
静かに横になっている時に、ドキドキを20秒数えて×3。

※ 安静時呼吸数
眠っている時、胸の上下を20秒数えて×3。

症状が出てからでは
「抑える治療」が中心になります。

だからこそ今は
炎症を増やさない体内環境を整える段階です。

ステージB1の子の未来は、ここから分かれます。

ステージ B 2:心臓が無理を始めた段階

まだ咳は出ていない。
でも、散歩で立ち止まる。ドキドキが早い。
それは、心臓が余裕を失い始めたサインかも。

  • 安静時心拍数:80以上
  • 安静時呼吸数:30回未満
  • 散歩距離が短くなった
  • 咳:なし
  • 口が臭い

※ 心臓が余分に頑張り始め、負担が増えてきているステージ。

※ 途中で立ち止まる。歩く速度が落ちた。散歩距離が短くなったなどが心臓が無理をし始めたステージ。

心臓は、もう余裕がなくなり始めています。

それでも、この段階ならまだ間に合います。

ここでの心臓への負担を減らすことが、その後の余命を大きく左右します。

ステージB2の子は、ここから分かれます。

ステージ C:咳などの症状が出始めた段階

「咳が出る・呼吸が早い・散歩で疲れやすい」
心臓の負担が、肺にまで影響(肺水腫)したサインかも。

  • 安静時心拍数:80以上
  • 安静時呼吸数:30以上
  • 散歩距離が短くなった
  • 咳:夜中に咳が出始める
  • 口臭がきつい

※ 咳・呼吸数の増加と変化は、心臓の機能に余裕がなくなり、肺にまで負担が達して、肺水腫や心血流がうまくいかなくなっているステージ

肺水腫や咳などの症状が出た時点で、
心臓には一定の進行が起きています。

でも、「諦める段階」ではありません

ステージCの子は「命を守る」ことが大切。

ステージ D:呼吸は苦しい

1分1秒でも早く酸素吸入や注射などの
緊急治療が必要です。

  • 安静時心拍数:100以上
  • 呼吸数:肩で息をしている
  • 横になれない
  • 咳:咳がずっと出続ける
  • 舌が紫・白い

この子の未来は、今の行動で変わる。

いま、するべきことは、愛犬の心臓病がどの段階にいるのかを客観的に知ることです。
心臓病は、症状が出てからでは選択肢が限られていきます。

この子のために、「今」できる一歩を
見つけてみませんか。

≪要約≫30秒でわかる「このページ」

犬の心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)は、ステージA〜Dまでの進行段階を理解することで早期対応・生活管理・緊急判断が可能になります。

安静時心拍数、呼吸数、咳、散歩変化、口臭などの観察は、自宅で行える重要なセルフチェックです。

ステージに応じた、①炎症管理、② 口腔ケア、③ 食事管理、④ 生活管理医療介入、を組み合わせることが、生活の質と生存期間に影響すると考えられています。

犬の心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)で
よくあるご質問

本当に自宅のチェックだけで分かりますか?

確定診断は検査が必要ですが、自宅チェックは変化に気づくための重要な手段です

安静時心拍数・呼吸数・咳・散歩変化・口臭などは、ステージ変化の早期サインになることがあります。

「異常を断定するため」ではなく、受診のタイミングを見逃さないためのチェックです。

元気でも心臓病は進行しますか?

はい。進行することがあります。

犬の心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)は、症状が出る前から僧帽弁の変形や心臓拡大が始まると考えられています。

そのため「元気=進行していない」ではありません。

ステージA〜B1・B2は《無症状期》と呼ばれます。

咳が出たらすぐ心臓病ですか?

必ずしもそうではありません。

咳の原因は・気管支 ・アレルギー ・感染 ・心臓 ・喘息など複数あります。

ただし、夜間 ・興奮後 ・横になると出る咳は心臓由来の可能性もあるため、評価が重要です。

口臭と心臓は関係ありますか?

直接の因果は個体差がありますが、口腔内炎症は全身炎症環境に関与すると考えられています。

歯周病菌が産生する炎症物質(LPS)は血流を介して全身に影響する可能性があります。

そのため口臭は全身管理の視点でも重要なサインとされています。

症 #慢性腎臓病 #LPS

ステージが分からない場合はどうしたらいいですか?

まずはセルフチェックで変化の有無を確認してください。

①安静時呼吸、②心拍、③咳、④散歩、⑤口臭の5項目で大まかな位置は見えてきます。迷う場合は病院に相談が安心です。

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