アトピー・アレルギーのシャンプーは、どれを使っても同じではありません。同じ「かゆい」でも、肌タイプが違えば合うシャンプーも変わります。
アレルギー・アトピーの子でよくあるのが、
- 体をよくかく
- 足先をずっとなめる
- 耳を気にする
- シャンプーしてもすぐ戻る
という状態です。
このとき大切なのは、「アトピー・アレルギーだからこのシャンプー」と決めつけないことです。
犬のアレルギー・アトピーでは、シャンプーケアは
- アレルゲンを落とす
- 皮膚表面を清潔に保つ
- 肌の状態を整える
ために役立ちます。
全米動物病院協会(American Animal Hospital Association:AAHA)のガイドラインでも、シャンプーケアは補助療法として位置づけられています。
でも、カサカサ肌の子とベタベタ肌の子では、必要なシャンプーが違います。
まず知ってほしいのは「肌タイプ」です
同じアトピーでも、まず大きく2つに分けて考えます。
カサカサ肌タイプ
- フケが多い
- 毛がパサつく
- 触るとざらざらする
- 乾燥して赤くなりやすい
このタイプは、洗いすぎると悪化しやすいです。
必要なのは、
- やさしく洗う
- 保湿スプレーを使う
- 洗ったあとに肌を保護する
ことです。
AAHAガイドラインでも、脂肪酸、オートミール、セラミド、脂質などを含む保湿は補助療法として有用とされています。
ベタベタ肌タイプ
- 体が脂っぽい
- においがある
- 外耳炎を繰り返す
- 湿気の多い時期に悪化しやすい
このタイプは、酸化皮脂を洗い流しや二次感染を起こすマラセチア真菌などの細菌を減らすためのケアが必要です。
必要なのは、
- 酸化した皮脂を洗い落とす
- 抗菌・抗真菌系のシャンプーを使う
- すすぎ残しがないようにしっかりすすぐ
ことです。
AAHAガイドラインでも、再発する細菌感染やマラセチア性皮膚炎がある犬では、抗感染成分を含むシャンプーやムース、スプレーが役立つとされています。
シャンプー選びを間違えると悪化することがあります
ここはとても大切です。
たとえば、
- カサカサ肌の子に、洗浄力の強いシャンプーを頻繁に使う
- ベタベタ肌の子に、保湿だけを噴霧する
こうしたズレがあると、一生懸命ケアしているのに、なかなか良くなりません。
つまり、シャンプーが効かないのではなく、その子の肌タイプに合っていないことがあります。
シャンプーの頻度も、肌タイプで変わります
カサカサ肌
毎日洗う必要はありません。
洗いすぎると乾燥しやすいので、控えめが基本です。
普段は保湿を中心にして、散歩後は拭き取りを使う方が合う子もいます。
AAHAも、保湿スプレーは役立つ一方で、乾燥しやすい子ではやりすぎに注意が必要な考え方です。
ベタベタ肌
ベタつきやにおいが強い子では、ややこまめな洗浄が必要なことがあります。
ただし、頻度は症状の強さや感染の有無で変わるので、自己判断で増やしすぎるより、肌の状態を見ながら調整するのが安全です。
シャンプーのやり方で気をつけたいこと
シャンプーそのものだけでなく、やり方も大切です。
- ぬるま湯で予洗いする
- しっかり泡立ててから使う
- ゴシゴシこすらない
- 薬用シャンプーは必要なら少し置く
- すすぎ残しをなくす
- 低温で乾かす
特に薬用シャンプーは、つけてすぐ流すより、少し時間を置いた方が役立つことがあるため、使い方は製品や主治医の指示に合わせるのが大切です。
カサカサ肌の子とベタベタ肌の子では、
肌に合うシャンプーが違います。
間違ったシャンプーを続ける前に、
まずは愛犬がどちらのタイプなのか
整理してみてください。
シャンプーだけでは足りない子もいます
ここも大切です。
シャンプーは外側からのケアです。
でも、アレルギー・アトピーの子ではそれだけで終わらないことがあります。
- 食事
- 腸の状態
- 脂肪酸
- 肌タイプに合った日常ケア
ここまで見直して、やっと安定してくる子もいます。AAHAガイドラインでも、アトピー管理は多面的に組み合わせる治療が基本とされています。
まとめ
犬のアレルギー・アトピーにシャンプーは役立ちます。
でも、どのシャンプーでも同じではありません。
- カサカサ肌の子には、やさしく洗って保湿するケア
- ベタベタ肌の子には、酸化した皮脂やマラセチアの感染させないケア
が必要です。
もし今、
- シャンプーしても肌状態が変わらない
- シャンプーすると逆に悪化する
- かゆみが続く
そんな状態なら、見直すべきなのはシャンプーの銘柄だけではなく、まず肌タイプかもしれません。
肌タイプが違えば、
合うシャンプーも頻度も変わります。
だからこそ、
まずはカサカサ肌なのか、
ベタベタ肌なのかを整理することが近道です。
