犬のアレルギーフードの選び方|療法食で治らない犬に必要な視点

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アレルギー用のフードに変えたのに、なぜ治らないのか

療法食に変えた。
除去食も続けている。
それなのに、

  • まだ体を掻く
  • 足をなめる
  • 外耳炎を繰り返す
  • お薬をやめるとまた悪くなる

そんな子は少なくありません。

ここで大切なのは、アレルギーフードは「何の食材か」だけでなく、「その子の体を立て直せる設計か」まで見ないと、本当に合うかどうかは分からないということです。

つまり、反応しにくい食材を選ぶことと、皮膚が落ち着く体を作ることは、必ずしも同じではありません。

アレルギー対応フードには、いくつかの考え方があり、主に次のような種類があります。

  • グレインフリー
    穀物を使わないタイプです。
  • 新奇タンパクフード
    鹿肉、馬肉、魚など、食べたことの少ないタンパク源を使うタイプです。
  • 加水分解タンパクの療法食
    タンパク質を細かく分解し、反応しにくい形にした療法食です。
  • 低温製造フード
    食材の種類だけでなく、製造方法や消化しやすさに注目したフードです。

どれも意味はあります。
ただし、療法食にしても治らない子では、食材以外の視点が足りていないことがあります。

療法食でも治らない子に、足りていない3つの視点

1.食材を変えても、体に負担のかかり方が変わっていない

アレルギーフードというと、どうしても「何の肉か」に意識が向きます。

でも実際には、

  • お腹に負担が少ないか
  • 消化しやすいか
  • 便が安定しやすいか

もとても大切です。
食材が変わっても体に負担がかかるままだと、皮膚の立て直しが進みにくいことがあります。

2.皮膚を守る材料が足りていない

皮膚の状態が落ち着くためには、

  • うるおいを保つ
  • 外からの刺激を防ぐ
  • 炎症を起こしにくくする

という働きが必要です。

この皮膚の状態を落ち着かせる材料として脂肪酸が必要です。これが足りないと、【乾燥・赤み・かゆみ・外耳炎】が続きやすくなります。

つまり、『反応する食材を避ける』だけでは、皮膚そのものを立て直せないことがあるのです。

3.続けるほど整うフードになっていない

アレルギー・アトピーの子に必要なのは、ただ食べられるフードではありません。

大切なのは、

  • 便が安定しやすい
  • 食後の体調が乱れにくい
  • 長く続けても栄養バランスが崩れにくい
  • 続けるほど肌とお腹が落ち着いていく

そんなフードです。

こんな子は、フードの選び方を見直したいサインです

  1. 療法食を食べているのにまだ掻く
  2. 足先や口周りをよくなめる
  3. 外耳炎を繰り返す
  4. 便がやわらかい、または安定しない
  5. フードを変えても改善が続かない
  6. お薬をやめるとすぐぶり返す

こういう子で見直したいのは、原材料名だけではありません。

必要なのは、消化吸収・脂肪酸・皮膚バリア・フード設計
まで含めた見直しです。

療法食でも治らない子は
フードの「作り方」まで見直してください
食材を変えた。
療法食にもした。
それでもかゆみや外耳炎が続いている。

そんな子では、何を使っているかだけでなく
どの温度どのように作られたかを見直すことで、
変化が見えやすくなることがあります。
療法食でも治らないワンちゃんに
必要な視点を見る ▶

本当に選びたいフードの条件

アレルギー・アトピーの子で大切なのは、次の3つです。

  • お腹に負担が少ないこと
    栄養をきちんと取り込めることが前提です。
  • 皮膚バリアを支える設計であること
    避けるだけでなく、立て直すことまで考えられているかが大切です。
  • 長期で続けられること
    アレルギーやアトピーは、数日で終わる問題ではありません。

ベースフード75という選択肢

こうした考え方から作ったのが、ベースフード75です。

ベースフード75は、単にアレルギー対応の食材を選んだフードではありません。

私たちは

  • 療法食に変えても治らない子
  • 除去食をしているのに皮膚炎を繰り返す子
  • フードを何度変えても改善しない子

をたくさん見てきました。

そこで見えてきたのが、腸・脂肪酸・皮膚バリアという基本のケアの重要性です。

ベースフード75は、その基本を見直すために考えたフードです。

  • 75℃以下の低温製造
  • お腹に負担をかけにくい製造方法
  • 皮膚バリアを支える脂肪酸バランスを重視
  • 長期で使いやすい総合栄養食

つまり、【反応する食材を避ける】だけではなく、【治るための体質を整える】ためのフードという考え方です。

まとめ

犬のアレルギーフードを選ぶとき、つい「鶏か魚か」「穀物ありかなしか」「療法食かどうか」に目が向きがちです。

ですが、療法食でも治らない子では、

  • 消化吸収がうまくいっているか
  • 脂肪酸が足りているか
  • 皮膚バリアを立て直せる栄養素か
  • フード全体の負担が少ないか

まで見直す必要があることがあります。

もし今、
アレルギー用フードに変えているのに治らない
のであれば、

見直すべきなのは食材名だけではないかもしれません。

本当に必要なのは、
“避けるためのフード”ではなく、“整えていくためのフード
です。

療法食でも治らない子に
フードからできる見直しがあります
ベースフード75は、
食材だけではなく、腸・脂肪酸・皮膚バリアまで見据えて設計したフードです。

療法食を続けているのに改善しない。
フードを何度変えても、かゆみや外耳炎が続く。

そんな子は、【アレルギー対応フード】の選び方
そのものを見直してみてください。
療法食でも治らない犬に必要な視点を見る ▶

FAQ

今の療法食からすぐに切り替えていいですか?

急な切り替えは避け、1〜2週間ほどかけて少しずつ混ぜながら移行するのがおすすめです。便の状態を見ながら進めてください。

子犬やシニア犬にも与えられますか?

ベースフード75は総合栄養食として設計しているため、給与量を調整しながら幅広い年齢で使いやすい設計です。

アポキルやステロイドと併用できますか?

 併用は可能です。食事の見直しはお薬を否定するものではありません。減薬を行う場合は、必ず獣医師の指導のもとで進めてください。

🩺
この記事を書いた獣医師
藤本 愛彦 獣医師
ごとふ動物病院 院長 / 心臓病・アレルギー・アトピー専門外来
(福岡県福岡市早良区)
犬の循環器疾患・アレルギー・皮膚疾患を専門とし、ステージ別の丁寧な説明と自宅ケア指導を重視した診療を行う。無麻酔歯石除去10年・年間3,600頭以上の実績も持つ。
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