心雑音を指摘された愛犬へ|心臓病と歯周病菌(LPS)の意外な関係

監修・執筆:ごとふ動物病院 院長/獣医師
藤本愛彦

要点

心臓に雑音があると告げられた愛犬で、見落としたくないポイントがあります。

心臓だけでなく、歯周病・歯石の状態も考えることも大切です。

歯周病菌が出す「炎症物質」が、心臓に負担を与える可能性があります。

毎日の口腔ケアで、炎症物質を減らせる可能性があります。

心雑音がありますね…。と言われたら

「心臓に雑音がありますね…」

動物病院でそう言われ、不安になった経験はありませんか。

犬の心臓病の中でも特に多いのが、僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)です。

一般的な原因は、加齢・犬種・体質。

それは間違いありません。

ですが診療の現場では

同じ年齢・同じ犬種でも、進行が早い子とゆっくりな子がいます。

その違いは、どこから来るのでしょうか。

その1つの要因として「歯周病菌」が関係している可能性があります。

「心臓に雑音がありますね…」

動物病院でそう言われ、不安になった経験はありませんか。

犬の心臓病の中でも特に多いのが、僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)です。

一般的な原因は、加齢・犬種・体質。

それは間違いありません。

ですが診療の現場では

同じ年齢・同じ犬種でも、進行が早い子とゆっくりな子がいます。

その違いは、どこから来るのでしょうか。

その1つの要因として「歯周病菌」が関係している可能性があります。

犬の僧帽弁閉鎖不全症とは

僧帽弁は、心臓の中にある「扉」のような組織です。

血液が正しい方向に流れるよう調整し、逆流を防いでいます。

しかし、加齢や体質などでこの弁が厚くなったり変形したりすると、きちんと閉じなくなります。

その結果、血液が逆流し、心臓に負担がかかる

これが僧帽弁閉鎖不全症です。

一般的な原因は、加齢・小型犬に多い体質・犬種差・遺伝的要因などが知られています。

僧帽弁は、心臓の中にある「扉」のような組織です。

血液が正しい方向に流れるよう調整し、逆流を防いでいます。

しかし、加齢や体質などでこの弁が厚くなったり変形したりすると、きちんと閉じなくなります。

その結果、血液が逆流し、心臓に負担がかかる

これが僧帽弁閉鎖不全症です。

一般的な原因は、加齢・小型犬に多い体質・犬種差・遺伝的要因などが知られています。

同じ病気でも、なぜ進行スピードが違うのか?

同じく年齢。

同じ犬種。

同じような暮らし。

それでも、進行が早い子と遅い子がいます。

そこで当院が注目しているのが、歯周病菌が出す「炎症物質」です。専門的にはこの炎症物質をLPS(リポ多糖)と呼んでいます。

同じく年齢。

同じ犬種。

同じような暮らし。

それでも、進行が早い子と遅い子がいます。

そこで当院が注目しているのが、歯周病菌が出す「炎症物質」です。専門的にはこの炎症物質をLPS(リポ多糖)と呼んでいます。

歯周病菌(LPS)が心臓に負担をかける仕組み

歯周病というと、口臭・歯石・歯ぐきの腫れを思い浮かべる方が多いでしょう。

しかし、歯周病菌の影響は、お口の中だけでは終わりません。

歯周病菌は、炎症を引き起こす「LPS(リポ多糖)」という物質を放出します。

歯ぐきの炎症が進むと、このLPSが体内へ入り込みやすくなる可能性があります

考えられる流れは、次の通りです。

①歯周病が進行→②LPSが体内へ侵入→③血流に乗って全身を巡る→④僧帽弁へ炎症が及ぶ→⑤僧帽弁が厚くなる→⑥弁が閉じにくくなる→⑦血液の逆流が起きる

歯周病というと、口臭・歯石・歯ぐきの腫れを思い浮かべる方が多いでしょう。

しかし、歯周病菌の影響は、お口の中だけでは終わりません。

歯周病菌は、炎症を引き起こす「LPS(リポ多糖)」という物質を放出します。

歯ぐきの炎症が進むと、このLPSが体内へ入り込みやすくなる可能性があります

考えられる流れは、次の通りです。

①歯周病が進行→②LPSが体内へ侵入→③血流に乗って全身を巡る→④僧帽弁へ炎症が及ぶ→⑤僧帽弁が厚くなる→⑥弁が閉じにくくなる→⑦血液の逆流が起きる

もちろん、LPSだけが原因ではありません。

しかし、LPSには大きな特徴があります。

それは

もちろん、LPSだけが原因ではありません。

しかし、LPSには大きな特徴があります。

それは

こんな症状は・サインはありませんか?

【心臓のサイン】

  • 最近、咳をするようになった
  • 散歩を嫌がるようになった
  • 疲れやすくなった
  • 呼吸が荒いことがある
  • 心雑音を指摘された
  • 僧帽弁閉鎖不全症と診断された

【心臓のサイン】

  • 最近、咳をするようになった
  • 散歩を嫌がるようになった
  • 疲れやすくなった
  • 呼吸が荒いことがある
  • 心雑音を指摘された
  • 僧帽弁閉鎖不全症と診断された

【お口のサイン】

  • 口臭が強い
  • 歯石が多い
  • 歯ぐきが赤い
  • 歯みがきを嫌がる

【お口のサイン】

  • 口臭が強い
  • 歯石が多い
  • 歯ぐきが赤い
  • 歯みがきを嫌がる

心臓のサインお口のサインが重なっている子は、

心臓のお薬だけでなく、歯周病菌(LPS)についても一緒に考える必要性があると当院は考えています。

心臓のサインお口のサインが重なっている子は、

心臓のお薬だけでなく、歯周病菌(LPS)についても一緒に考える必要性があると当院は考えています。

心臓のお薬だけでは十分でない理由

心エコー検査、レントゲン検査、心臓のお薬。

これらのお薬は非常に重要です。

当院でも必要に応じて、ベトメディン・ピモベハート・ラシックスなどを使用しています。

ただし、心臓のお薬は、心臓を支えるためのものであり歯周病菌そのものを減らすお薬ではありません

口の中で歯周病菌が増え続ければ、

LPSも作られ続ける可能性があります。

だからこそ当院では、心臓の治療と並行して口腔ケアを重視しています。

心エコー検査、レントゲン検査、心臓のお薬。

これらのお薬は非常に重要です。

当院でも必要に応じて、ベトメディン・ピモベハート・ラシックスなどを使用しています。

ただし、心臓のお薬は、心臓を支えるためのものであり歯周病菌そのものを減らすお薬ではありません

口の中で歯周病菌が増え続ければ、

LPSも作られ続ける可能性があります。

だからこそ当院では、心臓の治療と並行して口腔ケアを重視しています。

Ichi+(イチタス)を購入する

まず取り組みたい「歯周病菌対策」

そこで当院がおすすめしているのが、

Ichi+(イチタス)です。

イチタスは、歯周病菌を減らし、LPSの少ない口腔環境を目指す口腔ケア剤です。

特に、次のような子では、毎日続けやすいことが何より重要なります。

・歯ブラシを嫌がる子

・口を触らせてくれない子

・シニア犬

・麻酔下の歯石除去が難しい子

大切なのは

一度だけ特別なケアをすることではありません。

それが第一歩です。

そこで当院がおすすめしているのが、

Ichi+(イチタス)です。

イチタスは、歯周病菌を減らし、LPSの少ない口腔環境を目指す口腔ケア剤です。

特に、次のような子では、毎日続けやすいことが何より重要なります。

・歯ブラシを嫌がる子

・口を触らせてくれない子

・シニア犬

・麻酔下の歯石除去が難しい子

大切なのは

一度だけ特別なケアをすることではありません。

それが第一歩です。

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体内に入ったLPSへの対策

歯周病が長く続いていた子では、すでに体内へ入り込んだLPSへの対策も重要です。

そこで当院が心臓ケアの1つとして活用しているのが「はぁとfull」です。

はぁとfullは、「しずめる・減らす・助ける」の3つの作用で心臓をサポートするサプリです。

歯周病が長く続いていた子では、すでに体内へ入り込んだLPSへの対策も重要です。

そこで当院が心臓ケアの1つとして活用しているのが「はぁとfull」です。

はぁとfullは、「しずめる・減らす・助ける」の3つの作用で心臓をサポートするサプリです。

1

僧帽弁の炎症を、しずめる

パン酵母β-グルカンと12種類のキノコ複合体(霊芝・冬虫夏草・チャーガなど)が、僧帽弁に起きている炎症にアプローチします。

2

歯周病菌の毒素を、減らす

乳酸菌(Lactobacillus paraplantarum)とケストース(ikes75)が、口腔内・腸内の善玉菌をサポートし、歯周病菌が分泌する炎症への対策を行います。

3

心臓の働きを、助ける

ミネラル(カリウム・カルシウム)とMCTオイルが、心筋のポンプ機能をサポートし、血液循環を支えます。

はぁとfullを購入する

当院が大切にしている2段階ケア

LPS対策には、2つの視点があります。

お口の中の歯周病菌は、LPSの発生源です。

歯周病菌を減らすことで、新しく作られるLPSを抑えられる可能性があります。

まずは、発生源である「お口の環境」を整えることが大切です。

歯周病が長く続いていた子では、LPSがすでに体内を巡り、心臓の僧帽弁に負担をかけている可能性があります。

そのため、口腔ケアだけでなく、

体内に入ったLPSによる問題にも目を向けることが大切です。

「発生源」と「体内負担」、その両方に手を打つ。

これが、当院の考える2段階ケアです。

LPS対策には、2つの視点があります。

お口の中の歯周病菌は、LPSの発生源です。

歯周病菌を減らすことで、新しく作られるLPSを抑えられる可能性があります。

まずは、発生源である「お口の環境」を整えることが大切です。

歯周病が長く続いていた子では、LPSがすでに体内を巡り、心臓の僧帽弁に負担をかけている可能性があります。

そのため、口腔ケアだけでなく、

体内に入ったLPSによる問題にも目を向けることが大切です。

「発生源」と「体内負担」、その両方に手を打つ。

これが、当院の考える2段階ケアです。

心臓病の子に今できる2つのケア

実際に変化が見られた子たち

2段階ケアって、本当に意味があるの?

そう思われるかもしれません。

そこで、実際の症例を一つご紹介します。

継続して使用した子の中には、

心エコー検査で変化が見られた子もいました。

使用前に5.2mmあった僧帽弁のコブが、

6か月後には2.2mmまで小さくなりました。

約58%のサイズダウンです。

もちろん、すべての子に同じ結果が出るわけではありません。病気の進行程度、年齢、体質、歯周病の状態、現在のお薬によって結果には個体差があります。

それでも私たちは、心臓だけを見るのではなく、

「お口から心臓まで」を一つの流れとして考えることが大切だと考えています

2段階ケアって、本当に意味があるの?

そう思われるかもしれません。

そこで、実際の症例を一つご紹介します。

継続して使用した子の中には、

心エコー検査で変化が見られた子もいました。

使用前に5.2mmあった僧帽弁のコブが、

6か月後には2.2mmまで小さくなりました。

約58%のサイズダウンです。

もちろん、すべての子に同じ結果が出るわけではありません。病気の進行程度、年齢、体質、歯周病の状態、現在のお薬によって結果には個体差があります。

それでも私たちは、心臓だけを見るのではなく、

「お口から心臓まで」を一つの流れとして考えることが大切だと考えています

よくある質問(FAQ)

犬の歯周病と心臓病は、本当に関係があるのですか?

歯周病菌が出すLPS(リポ多糖)という炎症物質が、血流を通じて心臓の弁に負担をかける可能性が指摘されています。LPSだけが原因ではありませんが、進行スピードに関わる一因として注目されています。

心雑音を指摘されました。今すぐできることは?

まずは主治医の検査・治療を続けることが大前提です。そのうえで、口臭・歯石・歯ぐきの赤みなどお口のサインがある場合は、歯周病菌(LPSの入口)を増やさない毎日の口腔ケアを並行することが大切です。

『イチタス』と『はぁとfull』は、お薬の代わりになりますか?

なりません。どちらも心臓のお薬の代わりではなく、口腔ケアとLPS対策を補うものです。治療は必ず主治医の指示に従ってください。

歯みがきを嫌がる犬でも使えますか?

イチタスは、歯ブラシを嫌がる子・口を触らせてくれない子・シニア犬でも毎日続けやすいことを重視した口腔ケア剤です。「特別なケアを一度」より「やさしいケアを毎日」が目標です。

どのくらいで変化がわかりますか?

変化の感じ方には個体差があります。ある症例では6か月で心エコー上の変化(コブ5.2mm→2.2mm)が見られましたが、すべての子に同じ結果が出るわけではありません。

犬の歯周病と心臓病は、本当に関係があるのですか?

歯周病菌が出すLPS(リポ多糖)という炎症物質が、血流を通じて心臓の弁に負担をかける可能性が指摘されています。LPSだけが原因ではありませんが、進行スピードに関わる一因として注目されています。

心雑音を指摘されました。今すぐできることは?

まずは主治医の検査・治療を続けることが大前提です。そのうえで、口臭・歯石・歯ぐきの赤みなどお口のサインがある場合は、歯周病菌(LPSの入口)を増やさない毎日の口腔ケアを並行することが大切です。

『イチタス』と『はぁとfull』は、お薬の代わりになりますか?

なりません。どちらも心臓のお薬の代わりではなく、口腔ケアとLPS対策を補うものです。治療は必ず主治医の指示に従ってください。

歯みがきを嫌がる犬でも使えますか?

イチタスは、歯ブラシを嫌がる子・口を触らせてくれない子・シニア犬でも毎日続けやすいことを重視した口腔ケア剤です。「特別なケアを一度」より「やさしいケアを毎日」が目標です。

どのくらいで変化がわかりますか?

変化の感じ方には個体差があります。ある症例では6か月で心エコー上の変化(コブ5.2mm→2.2mm)が見られましたが、すべての子に同じ結果が出るわけではありません。

まとめ

犬の僧帽弁閉鎖不全症は、加齢や犬種だけが原因ではありません。

歯周病菌が出すLPSが、心臓に負担をかけている可能性もあります。

そして歯周病菌やLPSは、毎日のケアで減らすことができる可能性があります。

心雑音を指摘された子には、「お口から心臓まで」を一つの流れとして考えてあげてください。

犬の僧帽弁閉鎖不全症は、加齢や犬種だけが原因ではありません。

歯周病菌が出すLPSが、心臓に負担をかけている可能性もあります。

そして歯周病菌やLPSは、毎日のケアで減らすことができる可能性があります。

心雑音を指摘された子には、「お口から心臓まで」を一つの流れとして考えてあげてください。

心臓病の子に今できる2つのケア

参考情報

・ACVIM consensus guidelines for the diagnosis and treatment of myxomatous mitral valve disease in dogs

・Evaluation of the risk of endocarditis and other cardiovascular events on the basis of the severity of periodontal disease in dogs

・Dogs with advanced myxomatous mitral valve disease have evidce of gastrointestinal bacterial translocation and systemic inflammation

参考情報

・ACVIM consensus guidelines for the diagnosis and treatment of myxomatous mitral valve disease in dogs

・Evaluation of the risk of endocarditis and other cardiovascular events on the basis of the severity of periodontal disease in dogs

・Dogs with advanced myxomatous mitral valve disease have evidce of gastrointestinal bacterial translocation and systemic inflammation

監修・執筆者について

藤本 愛彦
ごとふ動物病院 院長

臨床歴26年、犬の診療実績 約48,000件

犬のアレルギー・アトピーおよび
心臓ケアを専門とする

食事とAGEs(終末糖化産物)に着目した
犬の食事療法について、
国内および米国で特許を取得